より良い介護サービスを提供するために

介護の現場でより良い介護サービスの提供を行うためには、高齢者とのコミュニケーションが重要です。日ごろからコミュニケーションが取れていれば、高齢者のちょっとした様子の変化にもすぐに気づくことができ、迅速な対応をすることができるようになります。また、高齢者と良い人間関係を築くことは、高齢者の家族からの信頼を得ることにも繋がります。高齢者の家族に安心して任せてもらえるような介護スタッフになることができれば、より良い介護サービスを提供できている証拠と言えるでしょう。

このように高齢者とのコミュニケーションは介護の現場ではとても重要ですが、いくつかの注意点もあります。まず、レクリエーションなど他の高齢者も含めて団体で何かをしている時は、個別の話題で盛り上がることはなるべく避けましょう。団体行動の最中に介護スタッフと特定の高齢者だけが会話をしていると、他の高齢者が不愉快に感じてしまうかもしれません。このような時は季節や食べ物など、全員が共感できる共通の話題で盛り上がるようにしましょう。

また、入浴サポートの時には、体に関する話題は避けましょう。入浴中は、いくら親しい介護スタッフと言えども自分の体は見られたくないと思っている高齢者もいます。手術のあとなど、介護スタッフが何気なく触れた話題でも、高齢者にとってはストレスに感じていることかもしれません。このように高齢者がどのように感じるかを意識しつつ、コミュニケーションを充実させることを心がけましょう。◆参考サイト◆コミュニケーション能力向上講座